ビーム(レーザー)は実際はタダの光の筋ですから、リアルさを追求すれば前回ぐらいがいいものなんですが、逆にそれだとガンダムなどの非現実的なものと対比すると物足りなくなってしまうんですよね。そもそも所詮フィクションなんですから、やれるとこまで強く見せちゃいましょう。
前回に足りない物は、ハイライトです。ろうそくの炎が一色でないような感じかなぁと。
大抵、白がハイライトなら視認性がいいです。というわけで、前回のモデルを借りて修正してみます。
ミサイルの軌跡のように
上の段階にするための作業です。新規レイヤーを作成します。
まず、銃口に「エアブラシ」ツール(描画色・・・白、直径・・・200px、強さ・・・100%)で楕円を描き、「指先」ツール(任意の設定)で伸ばしていきます。
「ライン」ツール(描画色・・・白、太さ・・・11px>でビームを描きます。「レイヤー」→「レイヤーのラスタライズ化」を適用します。「フィルタ」→「ぼかし(ガウス)」(4.0〜5.0程度)を適用します。
先程と同様に「指先」ツールで加工しますが、このとき強さを20〜30%に下げるといいです。飛行機雲を描くが如く、ミサイルの軌跡を描くが如くチョイチョイやりましょう(笑)
どうでしょう?背景の影響でスカイブルーのグラデーションが掛かってますから、ミサイルの弾道などの表現にいいかもしれません・・・書いてるときに思いつきました!
ラインの余った部分を「消しゴム」ツールで消しましょう。
色をつける
このグラデーション部分に、前回のピンク色をつけます。
円(レイヤー3というやつ)のレイヤー、線(シェイプ1というやつ)のレイヤーを「Ctrl+J」キーで複製します。
複製されたレイヤーの2つとも「透明ピクセルをロック」チェックボックスにチェックを入れます。
これは透明部分に描画させないことができるわけです。
複製レイヤーに、色を塗るツールでビーム色を塗りましょう。
今回は単色ですが、複数の色を用いてもいいです。
複製レイヤーを一つ後ろへ並び替えします。すると、中心が白になりました。
ええ感じやな、と思えばそれでいいですが、発射した瞬間なら銃口が輝くのもいいでしょう。というわけで、逆光フィルタをちょっと違った方法で使ってみましょう。
スクリーン最高
新規レイヤーを作成します。
「塗りつぶし」ツールで真っ黒に塗りつぶしてください。
「フィルタ」→「逆光」を適用します。レンズの種類はご自由に。
今回は105mmレンズで明るさ90%で適用しました。
この明るさの目安は、光が完全に画像枠内に収まり切るのがよいのですが、どうしても明るさを大きくしたい場合は、「消しゴム」ツールで薄いボヤケ部分を自然になるよう修正しましょう。
光源の位置は、光全体が収まるように中心に置きましょう。
逆光レイヤーの描画モードを「スクリーン」に変更します。
「スクリーン」とは、画像の暗い部分ほど不透明度を低くする(つまり透過させる)効果を持っています。
最初に黒く塗りつぶしたのはそのためです。
光源を銃口辺りに移動させましょう。
わざわざこんな方法を採ったのは、逆光フィルタの光源の位置の調整のしにくさの所為で、この方法なら光源の大きさも位置も自由に調整できるわけです。